2009.09.20

新サービス”Libra”と仮想化技術、クラウド

千葉@子供から風邪をもらいました。うぅ、寒い。

さて、新サービス”Libra”を発表しました、パチパチ。昨年末に、Libraのベースとなるアイディアを思いついてから1年も掛からずにリリースできました。まだ、色々ともの足りないピヨピヨなサービスですが、かわいがってやってください。

では、先週の続きです。クラウドたる要件について、私は以下の様に考えます。

  1. Openであること
  2. 個々の仮想化技術に対して依存しないアーキテクチャ
  3. コスト的にリーズナブルであること

まず、Openなものでなければ、誰も参加することができません。誰も参加できないのであれば、スタンダードにもなりません。Openであるからこそ、VMwareだけとかXenだけとかAppLogicだけにしか使えない仕掛けは受け入れられません。なので、個々の仮想化技術に対して不変である必要があります。また、価格は既に先行しているAmazonEC2や他のレンタルサーバと比べて大きく離れると現実的でなくなります。

それでは、新サービス”Libra”は、この要件をどうクリアするかを説明します。

Openであること

Libraの仕掛けについては、コアの部分は全面的にOSSとして公開する予定です。いま、まだ公開できていないのは、サイトの準備と法務チェックが済んでいないためです。早くみたい、という方は別途ご連絡ください。

様々な仮想化技術に対して不変なアーキテクチャ

アーキテクチャ面では、個々の仮想化技術の違いをいかに吸収するかが課題でしたが、一歩間違うとそれぞれの仮想化技術の良さを活かせないという悲しいことになってしまいます。Eucalyptusはlibvirtで仮想化技術の違いを吸収していますが、これはKVMらしさとかを殺しているように思えます。Libraでは基盤側で仮想化の違いを吸収せずにフロントで対応するようにしました。といっても、まだAppLogicしか対応していませんが。

コスト面

コスト面に対する発想は、

一つのリソースプールを多くのユーザでシェアすることによりコストを下げる

です。LibraではAppLogicで作られたリソースプールの頭に新規にAPIを実装し、このAPIを外部から叩くことで、仮想サーバを自由に操作することができるようになりました。これにより、簡単にリソースプールをシェアすることができます。また、このLibraの仕掛けはVMwareを使っても技術的には動かすことができますが、大きなストレージ等が必要になり、どうしても価格面で折り合いがつけれません。そういう意味でAppLogicは大きなメリットがありました。

というわけで、Libraというサービスをはじめるにあたり新規にAPIとその周辺を実装しましたが、これは結局のところ、仮想化技術(Libraの場合はAppLogic)をサービスへ昇華させる為の作業でした。一つのリソースプールをシェアしようとすると、どうしてもサービスという形でしか提供できないので、こういった仕掛けが必要なのですが、世の中にピッタリなものが無かったので自分たちで第一弾を作りました。

Libraは、なかなか実態が見えてこないクラウドコンピューティングに対する”一つ”の私たちなりの答えです。

ページトップへ